【INC April 23位】逆張り黒馬ディアルガ

 

はじめまして、ボウズです。

この度INC Aprilにて23位になった構築をご紹介したいと思います。

構築記事は初めて書くので拙い部分もあるとは思いますが、最後まで読んでくださると幸いです。

 

 

1.この構築の主な戦績

  • INC April 23位(29勝3敗 レート1880)
  • ランクバトルS28 83位
  • ランクバトルS29 67位

 

 

 

2.構築の作成経緯

ディアルガの初手ダイマックスで相手を崩し、後発の黒馬バドレックスで詰め切る」というコンセプトのもとで構築作成をスタートしました。始めはディアルガの初手ダイマックスのサポートとしてイエッサン♀、黒馬バドレックスの詰めの相方としてメタモンを採用していました。残りの2枠はディアルガが戦いづらいグラードンに強い霊獣ランドロスイベルタルに対して出すカプ・レヒレを採用し、プロトタイプとして回していました。

 

 

プロトタイプを回していくうえで、問題点が3点あがりました。

 

ディアルガダイマックスを切るとダイアースが厳しい。

ダイアースはディアルガの弱点をつきながら特防を上げられる技なので、相手にとっては打ち得な技になってしまいます。

 

②黒馬バドレックス+メタモンでは詰め切れない相手が存在する。

さまざまなポケモンが存在しますがメジャーなところで言うとガオガエンとレジエレキです。後発にザシアン+ガオガエンorレジエレキという選出はよくあるパターンで、これら2匹についてはメタをはる必要がありました。

 

トリックルームへの対策が薄い

当時、白馬バドレックス+パルキアが流行していたので、こちらも対策をする必要がありました。

 

これら3つの対策を考えていきます。

まず①について。

この対策として、「相手にダイアースを打たせない」ということを考えました。そこで、ディアルガのサポートをイエッサン♀からトゲキッスに変更しました。トゲキッスであればイエッサン♀と同じくこのゆびとまれを使いながら、ダイアースを無効化することができます。また、この変更に伴い同じトゲキッスと同じフェアリータイプであるカプ・レヒレの採用を見送りました。

 

 

次に②について。

まずはガオガエンへの対策として、メタモンを連撃ウーラオスに変更することとしました。連撃ウーラオスであれば威嚇やリフレクターに干渉されることなくガオガエンを倒しきることができます。一方で、レジエレキに対しては霊獣ランドロスを合わせることにしました。当初、霊獣ランドロスディアルガとは別にダイマックスを切るポケモンとして考えていましたが、結局ディアルガダイマックスを切るのが強い点、ダイマックスを切らなければ弱いポケモンがパーティに2体いると選出が制限されてしまう点を考えて、ダイマックスを切らなくても強い型に変更することにしました。

 

 

最後に③について。

この対策として、パーティの残り1枠にモロバレルを採用することにしました。トリル対策ができるポケモンは数多いますが、モロバレルはいかりのこなを使えることから、ディアルガをサポートするポケモンのオプションになりうると思い、今回の構築にマッチすると考えました。

 

 

以上でパーティの6匹が決定しました。

 

3.個別解説

特性:テレパシー

持ち物:いのちのたま

性格:ひかえめ

実数値:199-*-140-220-120-121

努力値:188-0-0-236-0-84

技:ラスターカノン/だいちのちから/ときのほうこう/ふぶき

調整

C:11n

H:10n-1 珠ダメージ最小効率

S:ランク-1のS実数値179ボルトロス抜き

 

本構築のダイマックスエースポケモンです。初手からダイマックスを切って相手の構築を崩しにいきます。ディアルガは七色のタイプの技を覚えるので、一点張りの交代をされない限り相手に受け出しを許しません。まもるでディアルガダイマックスターンを耐えきろうとする相手に対しても、貫通ダメージで裏のポケモンで倒せる圏内に押し込むことを意識しました。

 

技について

  • だいちのちから

ダイアースでザシアンを一撃で倒すために採用しました。

ダイドラグーンのベース技で、パルキアに対する打点として採用しました。ザシアンの隣のポケモンに雑に打つことでAを下げるのも強いです。

  • ふぶき

ダイアイスのベース技で、飛行タイプのポケモンに対する打点として採用しました。威力140のダイアイスなら手助け込みでダイマックスしたイベルタルやチョッキボルトロスをだいたい一撃で倒すことができます。天候をあられに変えてタスキを貫通できるのも強いです。また、イエッサン+ランドロスのような先発の出し方をされた場合には素吹雪を打つことでランドロスを突破します。

 

 

  • 黒馬バドレックス

特性:じんばいったい

持ち物:きあいのタスキ

性格:おくびょう

実数値:175-*-101-217-120-222

努力値:0-0-4-252-0-252

技:アストラルピット/サイコショック/マッドショット/まもる

 

本構築のスイーパーその1。基本的に後発において、ディアルガで削った相手を一層していくことを狙います。

 

技について

こちらの伝説ポケモンが両方特殊アタッカーとなるので、相手に特防を上げられた場合に有効な打点となります。

  • マッドショット

S操作をする技として採用しました。使い方のイメージは、黒馬バドレックス+連撃ウーラオス 対 ザシアン+ガオガエンとなった対面の時に、ザシアンにマッドショットを当てることで連撃ウーラオスを通せるようにします。

 

 

特性:いかく

持ち物:こだわりスカーフ

性格:ようき

実数値:165-197-110-112-100-157

努力値:4-252-0-0-0-252

技:じしん/がんせきふうじ/だいちのちから/ばかぢから

 

本構築のスイーパーその2。ザシアンやリザードンよりはやく動くためにこだわりスカーフを持たせ、スイーパーとしての能力をあげています。

 

技について

  • がんせきふうじ

主にリザードンに対するS操作技として採用しました。(詳細は選出・立ち回り参照)

  • だいちのちから

単体地面技として採用しました。たまに使います。

  • ばかぢから

ほとんど使いません。いわなだれストーンエッジ、じならし、そらをとぶ、とんぼがえりなどの技と選択になると思います。

 

特性:ふかしのこぶし

持ち物:しんぴのしずく

性格:ようき

実数値:175-182-120-*-81-163

努力値:0-252-0-0-4-252

技:すいりゅうれんだ/インファイト/アクアジェット/みきり

 

本構築のスイーパーその3。対ガオガエンとして採用しましたが、単体としても詰め性能が非常に高いポケモンで自然に選出できます。持ち物にしんぴのしずくを採用することで、ガオガエンや霊獣ランドロスに対するダメージがちょうどよくなり、またアクアジェットの火力も上がることで詰めの範囲が広がります。

 

技について

  • みきり

バドレックスのタスキが見えると相手はウーラオスの持ち物をこだわりハチマキと考える場合が多く、この技を強く使える場面が多かったです。

 

 

特性:きょううん

持ち物:リリバのみ

性格:おだやか

実数値:191-*-127-140-172-100

努力値:244-0-92-0-172-0

技:マジカルシャイン/このゆびとまれ/てだすけ/まもる

調整

B:ランク+1のA実数値244ザシアンのきょじゅうざんを93.7%で耐え

D:C実数値152磁石持ちレジエレキの10まんボルトを93.7%で耐え、C実数値222いのちのたま持ちカイオーガの雨下しおふき(ダブルダメージ)耐え

 

 

ディアルガをサポートするポケモンです。このゆびとまれをちらつかせることによって相手にダイアースを打たせないようにします。実数値を見ていただければわかる通り、サイコシード持ちのイエッサン♀と同じくらいの耐久を持ち合わせています。

 

技について

特性きょううんと合わせてバークアウトイベルタルやジオコントロールゼルネアスの急所を狙います。

  • てだすけ

ディアルガダイマックス技にかけることで相手に予想以上のダメージを与えていきます。ねこだましよりはやく打てるのも強いです。

 

 

特性:さいせいりょく

持ち物:ヤチェのみ

性格:なまいき

実数値:221-*-103-105-132-31(S個体値0)

努力値:252-0-100-0-156-0

技:イカサマ/キノコのほうし/いかりのこな/まもる

調整

B:ランク+1のA実数値222ザシアンのきょじゅうざんを93.7%で耐え

 

トリックルーム対策兼ディアルガのセカンドサポーターです。持ち物はカイオーガのダイアイスを意識してヤチェのみとしましたが、バコウのみやメンタルハーブとの選択になると思います。

 

技について

ザシアンや黒馬バドレックス、白馬バドレックスにまんべんなく打点が持てる技として採用しました。

 

4.基本選出・立ち回り

基本選出

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス・ランドロス・ウーラオスから2体

 

ディアルガダイマックスで相手の構築を崩し、裏のポケモンで詰めます。キッスを横に置くことでダイアースを打たせないようにし、ディアルガの攻撃を通していきます。

相手の構築にレジエレキがいる場合はランドロスを優先的に出します。レジエレキがいなくて、ガオガエンがいたらウーラオスを出します。黒馬バドレックスが最も詰める能力が高いですが、状況に応じて選出しない場合もあります。

 

 

以下、構築ごとのおおまかな選出と立ち回りです。

 

カイオーガザシアン(ガマゲロゲなし)

先発:ディアルガ+モロバレル

後発:黒馬バドレックス・ランドロス・ウーラオスから2体

構築的にダイアースから守る必要があまりないです。モロバレルのキノコのほうしがカイオーガに通ります。

 

カイオーガガマゲロゲ

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス・ランドロス・ウーラオスから2体

トゲキッスを盾にディアルガを通していきます。

ダイドラグーンでゲロゲのAが下がりますししダイアイスで天候も奪えます。

 

・オーロンゲイベルタル+レジエレキザシアン

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス+ランドロス

初手イベルタルに手助けダイアイスを打ち、一撃で倒すことを狙います。

チョッキを持ったバークアウトイベルタルは厳しいです。

 

・黒馬バドレックスザシアン

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス・ランドロス・ウーラオスから2体

ダイアーク+アストラルピットが厳しいので黒馬バドレックスから倒していきます。バークアウトを持った黒馬バドレックスは厳しいです。

 

リザードンorボルトロス+グラードン(フシギバナなし)

先発:ディアルガ+ランドロス

後発:黒馬バドレックス+ウーラオス

がんせきふうじ+ダイドラグーン(ダイアイス)でリザードン(ボルトロス)を処理します。

 

グラードン(フシギバナ入り)

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス・ランドロス・ウーラオスから2体

ねむりごなが厳しいので、このゆびとまれ+ダイアイスでフシギバナを早めに処理します。

 

・オーロンゲディアルガ+ザシアン

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス・ランドロス・ウーラオスから2体

初手相手のディアルガに手助けダイアースを打ちます。

 

パルキア+ザシアン

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス・ランドロス・ウーラオスから2体

初手相手のパルキアに手助けダイドラグーンを打ちます。

 

・イエッサンキュレム+ザシアン

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス・ランドロス・ウーラオスから2体

初手にトゲキッスを守りながらキュレム方向にダイスチルを打ちます。イエッサン♀にこのゆびとまれをされた場合、次のターンにトゲキッスこのゆびとまれをします。

 

・白バドレックス+パルキア(サマヨールorミミッキュ入り)

先発:ディアルガ+黒馬バドレックス

後発:ウーラオス+モロバレル

相手にトリックルームを張らせない動きを取ります。トリックルームを張られた場合はモロバレルで対抗します。相手のきあいのタスキモロバレルに一番注意します。

 

・白バドレックス+パルキア(ポリゴン2入り)

先発:ディアルガ+ウーラオス

後発: 黒馬バドレックス+モロバレル

先ほどのきあいのタスキモロバレルに加え、ポリゴン2のかいでんぱにも注意します。

 

マタドガス+レジギガス

先発:ディアルガ+トゲキッス

後発:黒馬バドレックス+ランドロス

初手レジギガスに手助けダイドラグーンをうちます。トゲキッスが倒された後に黒馬バドレックスorランドロスレジギガスを縛ります。

 

 

 

5.有利構築・不利構築について

INC April当時に流行していたグラードンリザードン+ザシアンや白馬バドレックス+パルキアに対しては有利であり、ほぼほぼ勝つことができました。また、カイオーガ+ザシアンに対しては微有利、黒馬バドレックス+ザシアンに対しては5分程度で戦うことができ、このあたりの流行の構築に勝ち切れたことがINCで予選を抜けられた要因かなと思います。

 

一方で後発ダイマックスイベルタルやバークアウトチョッキイベルタル、バークアウト黒馬バドレックスに対しては不利であり、実際にINCで負けた3敗もイベルタル+ザシアンに2敗と黒馬バドレックス+ザシアンに1敗でした。また、S29のランクバトル終盤ではバークアウト黒馬バドレックスが増えたことで勝ち切ることができませんでした。

 

 

6.最後に

この度はランクバトルバークアウトを覚えたイベルタルや黒馬バドレックスが増えてこの構築の限界を感じてきたため、公開する次第となりました。まだまだ環境は変わりそうなので、PJCSのときに勝てる構築を模索していきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。記事について何かありましたらボウズのTwitter(@bouzu_0273)までご連絡いただければと思います。

 

 

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